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* 今では痴呆症を認知症と呼ぶようになりましたが、 当時の記録なので痴呆症と言う言葉を使っています。 |
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★介護保険との出会い★ |
介護保険が、平成12年からスタートしても 新しい制度が始まったんだ程度にしか 関心を持たず 今になって後悔しています。 我が家では 親父が脳梗塞になり 平成7年11月から2ヶ月間入院、結果 後遺症 として失語症が残り 以降 自宅療養しながら言語のリハビリのため 通院を続けて
いましたが、平成13年の春から脳血管性の痴呆症が出始め、夏には24時間 一時も 目が離せられない状態になってしまい、ここで初めて 介護保険に関する情報を 得ようとしました。病人は「家族が面倒を見れば済む問題だ」と思っていましたので 手続き等が 後手後手となってしまいました。 |
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平成13年8月中旬 初めて役所の介護窓口を訪ね 介護の申請手続きを済ませました。 「混雑している為 認定されるまで40日間かかる。」との事でしたが、認定が下りるのを 待ち 入所申し込みの手続きをしに介護施設(特別養護老人ホーム)を訪ねたところ 30名収容の施設に240人の待機者がいる事を知り ビックリ! 慌てて他の介護施設
にも入所申し込みの手続きに行き またビックリ!! 今度の所では50名収容の施設に 500人弱の待機者…。 申し込まない事には入れないので 結局 5つの施設へ入所手続きをして 待つ事に。 「他の人たちも数カ所 掛け持ちで申し込み手続きをしているので人数ほど待たないけど 早くても5年はかかる。」と言われ、 改めて 役所の窓口へ 施設を増やす予定がないか?
尋ねに行ったところ 「今は入所施設より 昼間だけ預かり介護する施設(ディサービス)に 力を入れているので そちらを利用して下さい。」と言われました。 家族とも相談した結果 ディサービスを利用するには 頑固な親父の性格からして 協調性に欠ける為むずかしい 向いてないとの結論に。。。 |
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★その後★ |
親父の痴呆症も ますます進み、家族にも介護疲れが出始めてきたため 今すぐに 介護保険を利用して 介護施設に預けるのを ひとまず諦め、健康保険を利用して 出来るだけ長く入院できる病院を探す事に☆ 平成13年10月下旬に 病院が見つかり入院へ しかし様々な理由から長く入院できず
4カ所の病院に入院する事に。その間 要介護度も“3”から“5”に変わりましたが、 平成15年5月6日 突然 わが家の介護生活は終わりました。 今までの体験から様々な人と出会い いろいろな事を知りました。 例えば 介護施設の施設長から聞いた話ですが、「入所している人の介護をするのが
仕事だけど それ以上に従業員のケアが大切なんだ」と聞き 介護や看護に携わって いる方々の仕事の大変な事を知りました。新聞で たまに介護疲れからの事件を目に する事もありますが、有料老人ホームの広告の多さからも わかるように介護で困って いる方が大勢おられる事も知りました。 |
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